和泉企画局日報

和泉企画局の業務日誌&局長の自由ノートです。

オーラがないもの

<今日の勤務>
図書館勤務。
試験期間直前過ぎて、レポートの類が一段落したのか、
利用者はちょっと少なめ。平和でよいよい。
<今日の1面>
ライブドア堀江社長以下4人が逮捕されました。
逮捕されたということは
48時間以内で起訴までもっていけると判断されたということですね。
堀江さん、近鉄買収のころはなんというかオーラがあったように思います。
どんなにたたかれても後ろから大衆がついてくるような。
(もちろん近鉄ファンという支持者のコアがあったからというのもありますが)
フジテレビ買収のときはまだ「インターネット」という
自社のコア・コンピタンスを持っていただけ、雄弁に語れていた。
でも、選挙のときとか、自分のアドバンテージはないし、
コアになって押してくれる人がいなくなってきて、
なんというか覇気がなくなってきてたように思いました。
まさか逮捕されるとまでは思っていませんでしたが。
フジテレビのすぐあとに、自社内のドメイン(業務領域)を見直して、
違法性があるやり方ではなく、もっと高度なテクニックに投資していくべきでした。
ライブドアポータルサイトで頑張ってきたのに、
まさか後からついてきた投資分野で嫌疑がかかるとは。
多角化経営の失敗を短期間に集約してしまったような感じですね。


しかし、金融庁も証券取引委員会も、事前に状況把握をしていたなら
(していないとそれはそれで存在意義にかかわる問題です)
警告などの手段でもって、市場に一定のポーズをとっておくべきだったかと。
捜査 → 逮捕 までが性急過ぎるような気がします。
そりゃあ市場も混乱します。完全に不意打ちですから。


でも警告や事前のニュースがあっても、市場は同じように混乱したと思います。
今の市場は長期展望をもって運営したり、一定の会社に信託する「投資家」ではなく
売り買いのタイミングを分秒単位で見守る「投機家」の勢力が伸びているので、
彼らが ライブドア売り気配 → 安くなる
→ 株式大量取得 → 大量取得の状態のまま逮捕 → 一連の暴落劇
という状況を生み出すのは大差なかったように思います。
市場は現在の「大口・長期の投資家」だけでなく
「小口・短期・投売りも容易にする投機家」の認識が少なかったのが
最大の問題でしょう。どんな金額でも約定件数は1カウントされるので。


とまあ、どこかでも聞けそうな内容を、
なんとなく思いついたので書いてみました。
さあ、他人のふり見てわがふり直せ。