和泉企画局日報

和泉企画局の業務日誌&局長の自由ノートです。

神は老婆に降臨した

M谷さん主催で「熱血専用」RPGやってきました。


私の演じるキャラクターは「歴戦の傭兵」フィリップ。
徴兵されて戦線にいる最中、
戦禍で妻子を失ってそのまま傭兵として流れている30歳。
よって、村を襲った悪の帝国(と実行部隊)に対して深い復讐心
を持っています。


女性3人(老婆1人)に男1人という、
「母娘3人と戦火のある辺境部で護衛する傭兵」
といういでたちで国境のとある街に来ました。


ちなみに女性3人は、ヒロインの剣士、
ヒロインの幼馴染の聖女(神官)、いんちき賢者の老婆、
という剣士以外に戦闘能力がない構成。
(キャラは戦闘タイプと非戦闘タイプに大別されます)
じつはこれが最後の戦闘での間抜けな2ターンを発生させます。


ちなみに聖女の名前が「ファルス」
1人で大笑い。だってファルスハーツですやん!!


老賢者の名前はフェリス、私がフィリップなのは、
フェロウ(脇役)のFでそろえたからです。


もともと小競り合い程度まで国境での戦闘は収まっていましたが、
最近、帝国側の指揮官が変わってから帝国の攻勢が強くなったとのこと。



宿にはいって、部屋割りや夕食シーンでお約束を演出。
そこでまず神は1人降臨しました。


私「部屋2つで、しかし1人と3人になりますな」
聖女「2人2人でしょうか」
賢者「うむ、わしとフィルじゃな」(即答)
一同「ばーさん!?」
私「いやもういっそ廊下で寝ますよ!!」


部屋に入って一息。
窓を開けると部屋の真下は風呂。
湯気が立ち込めます。なんというかお約束です。


私「む、風呂か」
賢者「むむむ、わしの色気にのぞきにきおったか、うっふん」
私「はいってるの、ばーさんだけか!?」


神がかる老婆(賢者)のプレイヤーさん。
大笑いの果てにゲームが中断。


宿に入ってからの「お約束」
(プレイヤーによるお約束シーンの演出がルール的にあるのです)
がコンボのように決まり、
この時点で情報収集も噂話すら聞かないで
GMが泣き出しそうな顔になりつつ、
すでにプレイ時間は3時間近く経過。
挙句のはてに情報収集を翌日に回して爆睡するPC4人。


翌日になって、国境方面へふらふら歩いてく賢者、
軍の詰め所や傭兵部隊を訪ねる傭兵。
帝国軍の指揮官が変わって攻勢がきつくなったこと、
その部隊がロボット兵を操っていること、
その指揮官が自分の仇であることまでは確認。


この辺りで、ヒロイン以外の主人公が私に決定。
ヒロインが毎回登場の暴れん坊将軍で、
主人公は毎回違うゲストの1回きりの主人公ですね。


その夜、街がその部隊によって襲撃されます。
逃げ惑う住民を背に、敵の指揮官と対峙する4人。
ザコ敵30人を相手に、ヒロインの剣士と傭兵のフィリップが
つっこみこれを2ラウンドで撃破します。


そして真打登場。
機械兵を操るマッドエンジニアの乗る巨大なロボットです。
両手にはドリルがぎゅいーんぎゅいーんと回っています。
ちなみに登場は地面の下と空中からでした。


勝利の鍵だ、ドリルガ○ー。


熱血専用はラストバトルは基本的に
ヒロイン(ヒーロー)VS ラスボス
なので、残る3人は観戦応援モードになります。
基本的に敵味方の強かったり弱かったり、
ピンチだったりチャンスだったりの描写を自由演出して楽しむのです。
が、ここで、私はどうしても言いたいセリフがあったのです。


「むう、なにぃ、敵の増援だと!?」 by 上月永斗


戦うヒロインを背に、ラスボスとの対決に水をさされないように、
観戦せずに戦闘が突発的に発生。
「近づけさせるか!! ここは俺が防ぐ!!」
など、間接的にも演出しやすいように配慮したんですよ?


ばあさん(火属性の魔法使い)が、これにのっかり
非戦闘タイプなのに参戦。
「わしのこの手が真っ赤に燃える!」
などと叫びながら、ロボットの回路を焼ききる演出で戦闘に参加。
聖女は応援(神への祈り)、回復、防御で参加。
ちゃんと3ラウンドほどで戦闘は一段落し、再び応援モードへ。


がやはり、敵のボスは自分の妻子や村の住人の仇。
応援しているだけではいけない!との衝動が。


私「GM! 演出で戦闘に参加していいですか!?
具体的に言うと、羽交い絞めにして『オレにかまわず撃て!』と!!」


許可をとって、地面を蹴る傭兵フィリップ。
ロボットの操縦席に槍をつきたてる!!
操縦席からボスが出てきて振り払おうとする。
具体的に言うと、ハンドドリル(工具)を腹に刺されました。


「おれにかまわずとどめを!!」


が、女性陣3人は「命を大事に」派だったのが、
いい意味でも悪い意味でも誤算でした。


悪い……
「オレにかまわずうてー」「むうこしゃくなー」
逡巡する3人。動けないボス。腹でドリルがぐるぐる回る私。
これが2ターン続いてしまいました。
むろん、逡巡に2ターンという物理的演出、という味方もありますが。
最後は、ドリルを持つ腕を切り落としてから止めを刺す、
聖女に操縦席の下でキャッチしてもらうという演出に。


良いほうはエンディングで発揮されました。
収容され病院で気がつく私。
たしかに墓場エンドよりは後味はすっごくいい。
生きる意味を諭され、一行から離れ、レジスタンスを身を投じることに。


十年後。


私「はっはっは、助太刀に参上した!
  む、なにぃ、敵にも増援だとう!?」




いや、おなかいっぱい満足しましたねー。
たくさん、演出を決めれましたんで特に。
以下、実行した演出シーン。


宿の夕食シーンにて。


ワインの銘柄あて。
「ほう、東方のザーク産のワインか。
 流通するということは東へは戦火が広がってないのだな……」


暖炉の前で木彫り。
聖女に向かって。
「オレにも娘がいたんだがな。
 生きてればあんたみたいになったのかな……」
といって木彫りの鳥をプレゼント。
形見を渡して死にフラグへの布石に。


歌を歌う。
ヒロイン、聖女が演出で歌ったあと、義勇軍歌を熱唱。
昔を思い出す。でもオンチ。
店の中にいた義勇兵が唱和してくれる。


戦闘中。


ヒロインヘの応援演出。
「○○での話はしたっけかな?
 抜かば斬れ、抜かずば斬るな。
 戦闘が始まって対峙したからにはあとには引けんぞ!」


敵の増援。
「むう、敵の増援だと!? 任せておけ!!」


敵ボスの小技。
GM「ドリル・ハウリング!!
 耳が痛い音が3ターン継続するので、
 3ターンの間、負けとピンチ演出のみで」
私「む、では、演出します!
 味方の義勇軍は劣勢なわけですが……」
GM「負けてるんか!?」
私「ここで、義勇軍歌を歌うのです!
 みんなで歌ってハウリングに対抗する音を作るのです!
 ちなみに劣勢も各所で覆っていきます!!
 というわけでハウリングの音は次のラウンドにはありません(笑)」




そんなこんなな熱血専用RPGでした。


道の例会に持っていこうかなぁ。



大満足!!