和泉企画局日報

和泉企画局の業務日誌&局長の自由ノートです。

今年もルパン

本日の試験は1科目。
これは大丈夫だろう。大丈夫なはずだ。

先週録画した『ルパン三世・天使のタクティクス』
……いやまあ、そろそろルパンって年でもないのかもしれないのだが、
微妙に毎年夏のテレビ映画は見ていたり。

……今年はハズレだったかなぁ。

思うに。

(1)ヒロイン
今回のヒロイン・ソフィアは心理描写、あるいは見せ所といったところが少ない。
彼氏さんが死んで反米組織に入って、という話なら、
ほかのバーサーカー然とした悪役たちとしっかり差を見せるべきだった。
あるいは組織に対する葛藤とか。
「私は違うんだ!」というところをしっかり見せると、最後のシーンとかも目立てる。
今回のヒロイン、インパクトが薄いんじゃないだろうか。

(2)ルパン・サイド
今ひとつピンチが薄いかねぇ。
ピンチはあるんだけど、緊迫感というか追い詰められた感が薄い?
ストーリーに即したピンチが少ないのかな?
個々のシーンでは、いろいろみんな困るんだろうけど……
ルパンに至っては、さほどピンチに陥ったイメージが無い。

行動動機も薄くなってしまった気が……
1$マネーでも「経済ゲーム」が主眼にあったりしたんだけど、
サンディにブローチ渡して、デビューさせてみたり、
アルカトラズ・コネクションでは、ケネディ暗殺のフィルムだったり。
今回のは、「ああ、そういう目的だったんだぁ」というオチが乏しい。

(3)悪役
リーダー、伏線ないー。
いやまあ、なんとなく分かるけど!
銭形がいぶかしむシーンとかを持ってくると、
こう、とっつぁんが「足を洗うなら今のうち」みたいな話が……
まあ、ラスボスだから無理かもしんない……
そういうヒロインとの対比という意味で、
辻斬りカオルは、五右衛門といい関係に立てたと思う。
組織なんてどうでもいい、と言い切るところで、キャラ立ちできた。
男装の人と、マジシャンの人は……、ある意味ボスとかぶっちゃうような。
無理に1対1対応しなくてもいいと思うなー。

今回の総括……
 キャラをたくさん出すなら個性づけはきっちりと。
 ヒロインはストーリーを通して成長したり、何かを得たり、
 ルパンになにか印象を残す。視聴者に分かりやすい形で。

ちなみに、私の中では、ワルサーP38が一番イイ作品。
ストーリー・アクション・ヒロイン・心理描写。トータルでオッケ。