和泉企画局日報

和泉企画局の業務日誌&局長の自由ノートです。

取材2件、水曜日

取材に行ってきました。
1日に2件。
取材の合間が3時間あって、暇をもてあましがちでしたが。


<1件目>
ゼミのみんなでいきました、某フードサービス・チェーン店。
「あるときー、ないときー」とかいうCMしてるところです。
帰りは本店でできたての「豚まん」やランチをいただきました。激うま。


さて、企業へヒアリングに行ったので、和泉は今日は背広姿でした。


……いつもだろう。



<2件目>
若干というか、かなりプライベートで取材。
バイト先で小さな「食べ歩き」企画をしています。
で、W杯直前な今日このごろ、
「いい感じのスポーツバーってないかなぁ?」
というお話(というかリクエスト?)をもらったので行ってまいりました。


心斎橋:チャイニーズ・バル yuen feng


バル=パブですね、ラテン発音だそうで。
メニューや店の雰囲気などは、
またサイト「和泉企画局」第1企画室へアップします。


さて、メニューなどにはないお話をしましょうか。


実は、本来の取材の目標は、このお店ではありませんでした。
1軒、横のビルにあるお店が目的だったんです。
でも5階までエレベータで上がらないといけないのですね。
それだけならへっちゃらなことなんですが、
エレベータの前でホストっぽい方が数人煙草を吸ってました。


絵になります。
なるんですが、その壁をかきわける度胸がありませんでした(汗)


転進。
ふと、ドイツ国旗と日本の国旗がクロスされた看板を発見。
そのまま、そっちの方に進んでいきます。


お店に入ったのは18時。
ちょっとおしゃれなビルの地下1階。
ビルの前にある看板には「立呑&座食」と書いてました。
おおー、立ち飲みもあるんだー、と自分の中でハードルがちょっと下がります。


立ち飲みは1人でいけますし、普通の「居酒屋」さんにも行けます。
やはり、バーとかラウンジとか、カタカナには弱いです。


さて、まずビルに入るのどきまぎし、
階段を下りて、入り口でおそるおそる中をのぞいてみます。


立ち飲み用のカウンターないよ?
基本的に2人がけのテーブルなんですね?


なかなかに照明が少なめで暗めな店内……
店内はなかなかに空いています。
まあ、平日のデイタイム終わったかどうかの時間だし……


奥のほうでカップル1組、若い女性の2人組1組。


うわっちゃ、やっぱ、ハードル高くね!?
やっぱりお酒飲むんだし、1人では寂しいよね、とか思って(何をいまさら……)
もと来た階段をもどろうとした瞬間。


「いらっしゃいませー、何名様ですか?」


店員さんに捕まりました。
笑顔です。むっちゃ笑顔です。そしてワイルドなひげです。
なんとなく、バイト先の関係者・N.Kさんを彷彿とさせます。


とりあえず抵抗してみようと思います。


「1人なんですけど、よろしいでしょうか? どうでしょうか?」
「ええ、まったく問題ないですよー、歓迎ですよー」


なにこの下手に出てる客? というオーラをまった感じさせない!
さすが接客業、行き届いてるな、むしろすごい歓迎オーラだ、こんちくしょう。
もはや徹底抗戦などできようはずもありません。


そのまま案内されて、席につきます。
すすっと寄ってくる女性店員。


「お飲み物はどうされますか?」
「とりあえず生中を」
「今日は暑いですもんねー」
(キッチンに向かって)『生中!』
「よく冷えたのが来ますから。今日は営業の帰りですか?」


多分、背広、大き目のかばん、1件目の取材の資料の入った封筒から判断。


「えぇ、そのようなものです」
(キッチンから)『お願いしまーす!!』


席をはずす店員さん。すぐビールを持ってもどってらっしゃる。


「生中です。メニューはこちらになります」
「あ、どうも」
「分からなかったらご説明しますよ」
「多分、大丈夫です」
「では決まったら呼んでください」


席をはずす店員さん。さて、メニューに目を通す。


……大丈夫、説明なくても大丈夫。
フライドポテト(五味なんとか風味)とか、茄子の浅漬けとか、
ちゃんと日本語で書いてるし、味も選ぶようなものもないし。
とりあえず、茄子の浅漬け、ポテトフライ、一口餃子を注文。


1品目きました。茄子の浅漬け。


「今日は初めてですか?」
「そうですね」
「普段はこの辺りでお仕事ですか?」
「だいたい天満のほうにいるんですよ」
「そうですかー、来週からW杯のオンエアとかするので、足を伸ばしてくださいね」


そういってクーポンを渡してくれました。


2品目きました。ポテトフライ。


「サッカーとかって興味あります?」
「どちらかというと野球のほうが……」
「サッカーのない日は野球とか他のスポーツも上映してるんですよ」
「ああ、今もやってますね」
「なのでよかったら足を伸ばしてくださいね」


そういってチラシをくれました。


なかなかにアグレッシブな営業展開です。
こういう精神は見習わないといけません。
こうやって情報を集め、引き出しを開けさせ、つぼを探し、
あわよくばリピーターにしてしまおう、という分かりやすい構図!
でもやはりシンプル・イズ・ザ・ベストです。
なかなかにお酒も進んでるので(味つけが濃いので、これがまた進む進む)
なにか誘導尋問の1つでもされたら、
そのまますっと乗ってしまいそうな雰囲気です。


3品目きました。一口餃子。


こうなると次の展開をむしろ期待してしまいます。
どんなトークが待っているのだろう。
「お住まいはどちらなんですか?」「どこのファンなんですか?」
「ご出身は?」「ご趣味は?」「普段、どんなお仕事なんですか?」
いやいや、もっとこう、なんか変化球とかでもいいよ。
「何歳ですか?」いや、聞かれても困るが。大丈夫、20は超えてるけど30じゃないよ。
「彼女と一緒にいらっしゃいませんか?」えらく踏み込んだ質問だ、地雷だったらどうするんだ!
「今、かかってる音楽はご存知ですか」8年前のW杯のテーマソングですね、『翼をください』。


むしろこっちあら投げてみてびっくりさせてみるか!?


「生、お代わりいかがですか?」
「あ、お願いします」


……ああ、巧いよ、そのタイミング。
結局もう1杯、もう2品頼んでしまいました。から揚げと野菜スティック。


1人で飲むのは始めてではないのですが、
こういったちょっとおしゃれなお店に1人で入ったのは初めてでした。
割合、こういう「おしゃれ」な雰囲気を楽しむお店もいいものですね。
こういうお店でお酒を飲みながら、企画を考えたり、本を読んでるとカッコイイんだろうな。


ふだん、私が1人で飲むときって
「おじさまよりおっちゃん、おっちゃんよりおっさんの空間」
なんでしょうか。
おもわず上司や部下の愚痴が聞こえてきそうな
そんな空間がいいのです。
あるいは「いやあ、今日も1日オツカレサン」と
植木等あたりが言ってそうな感じが。


ちなみに途中から店内には、
カップル2組、OL4人、おじさま2人、合コン6人、が増えました。
女性に人気がある様子が窺えます。
男1人ってうくなぁ(苦笑)。


「お一人さまでも、ぜんぜん歓迎しますので、また来てくださいね!」


もらいたてのクーポン、すぐに使っちゃいましたけどね!
機会があればまた来てもいいかな、と思います。
心斎橋、めったによらないから微妙なんですけど。