和泉企画局日報

和泉企画局の業務日誌&局長の自由ノートです。

【大学】【和泉家】卒論と父

さて、朝から、論文の打ち合わせでした。
今日から数回は1対1で面談形式です。


今日の目的は、
「テーマの報告」(昨日までに提出済み)
および「なぜそのテーマになったのか」の質疑応答です。


しめて2時間ほど。


うちのゼミは論文の制作が10月スタートと出遅れており、
「極力、進行にブレや無駄が無いように」
「情熱がある方向に誘導したほうがブレがない」
という、スタートで固めきろうという方針。


「さあ、論文にかける意気込みを熱く語りなさい、カモン!」
(うちの先生はこんな言い方はしませんが、そんな感じで)


というわけで、卒業論文のテーマは先日伝えたもの。
「大阪の製造業」についてやっていきたい。
「大阪の製造業の活性化が大阪全体の活性化になれば」
という、ここまではまあ、ありきたりといえばありきたりな、そんな内容。
でもうちの先生は優しいので、そこいらへんはさらりとスルー。
質疑応答兼2人ブレストを。
まあ、大阪をピックアップする理由(論文のヘッダー部分)やら、
ほかの地方との比較方法やら、数字の裏の取り方、
そのあたりをつめながらスタート。
「大阪の活性化は、商業や観光からのアプローチではどうか?」
「あるいは両者の比較というのも面白いのではないか?」
などのブレスト、というかスピンアウト意見も出たりしながら。



「そもそもなんで製造業よ?」


なんででしょうねぇ。
強いて言えば父は技術者ですし、身近なのかな?


「でも会社で働いていれば、大差ないでしょ?」


うちの親は私が子供のころ、洗濯機作ってまして、
我が家で試作機が動いてたり、
たまに会社の人がうちに来て、がちゃがちゃ作業してましたから、
「製造部門」の人だなぁって、目で見て知ったんですよー。
1年ぐらいしたら、本当に店頭で商品になっててびっくりでした。


「なるほど、和泉くん。君は製造業に絞って作業を進めなさい」


やっぱり絞ったほうが効率がいいですかね?


「効率の問題と時間の限りというものもあるが、
 それ以上に、君は生の製造業の現場を見たのが原風景なんだろう。
 たくさんの人の協業の結果、物が出来るという流れを体験している。
 むろん、大きくなって、後付で意味を知ったとしても、
 そういう親御さんの背中を見て今まで来て、
 たぶんそれが理由で直感的に製造業に絞り込んだように思える。
 だから、他業種との比較よりも、その業種に絞ったほうが、
 きっと最後まで調べたりしても苦痛がないだろう」


そういうもんですかー、言われればそういう気もしますが。
基本、ワイガヤで物を作るのは好きだったりしますし。
というか、そういう個人的な理由を序論に書いていいんですか?


「だめです。
 そこは頑張ってタイギメイブンを書いてください」




前略、父上さま

私は技術者にはなれませんでしたが、
(高校3年まで理系だったし、
 父は大学も工学部へ進学すべしと言っていました)
割と影響は十二分に受けていたようです。


まあ、そもそも商業や経営に進んだのも、
「ラインや生産過程を研究してコストダウンするよりも、
 いかに原材料や燃料資材をいかに安くラインに持ってくるか」
という「購買部門」の考え方のほうが性に合うなぁ、
と思ったからで。