和泉企画局日報

和泉企画局の業務日誌&局長の自由ノートです。

【TRPG】Aの魔方陣(中編)

TRPGレポートシリーズです。


Aの魔方陣、前編/キャラメイクはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/ryo-izumi/20071103


宝蔵院綾那(2年生/女)
 財閥の跡取り娘、ツンデレ病弱の美少女、特技は水泳と音ゲー
鈴木ジロー(1年生/男)
 俊足の陸上部ホープ、ハンサムさわやか青年、特技は走ること、説明が上手。
黒木明弘(2年生/男)
 生徒会所属、のっぽな会計人、パソコンと計算が得意。


この3人で目指すは、TRPGコンベンションの成功だ!!
準備フェイズは、
月曜日に全体ミーティング(ターンにカウントせず)、
火曜日から金曜日で準備(1日3ターンで12ターン)、
中1週間あけて、本番、後夜祭(各3ターン)。


というわけで、月曜日にハドル。
とりあえず、この1週間で何をしなければならないかを検討する。


「いい展示にはいい暗幕、ちがった、いいコンベンションにはいい立地」
「初心者ばっかだろうから、システムも選べば難易度下がるかな?」
「自分のサークルの準備はどうしよう?」
「あんたは1週間、こっちのことだけしなさい」
「GM足りないとこまるから、OB会に連絡しましょう」
「宣伝のコピーはどこでします?」
「中学時代の陸上の後輩にも宣伝しましょう」


<火曜日>

1日1人1行動で3ターン、というルールなので、
(時系列、プレイやーの登場の順番は自由にしてよいとGM)
まずは会場確保ということで、黒木が場所取りに向かう。


GM「単純に場所取りだけなら5ね」


このゲームでは、あらかじめ定められた累計の難易度があります。
この難易度を頑張って低くしていくのがこのゲーム。
今回であれば、
準備期間中の目標である100という難易度が設定されていて、
その100のうち、今回であれば5低くして95に出来るよ、ということ。


で、このゲームのキモはこっからのこじつけが楽しいのですよ。


黒木「じゃあ、コンベンションに適した場所で、備品が運びやすい場所をとりたいです」
GM「備品もあわせて手配? じゃあ難易度は15まで上がる」
黒木「じゃあ、それで判定します」


今回はPL提案型なので、自分で難易度を上げますが、
普通のパターンだと、GMが難易度を設定しているわけですね。


ここで成功要素の抽出が始まります。
要素1つで2難易度もらえます。
今回は目標が15になったので、8個の成功要素が必要。
成功要素は「基本能力」からこじつけていきます。


黒木
・『生徒会』にいるので備品は融通してもらいます。
・手早く済ませるために『携帯電話』を使って文化祭担当者に連絡します。
・『礼儀作法』でお願いしまくります。
・『PC所持』『PC使用』で企画書もでっちあげてサークル登録します。


で、足りないわけですね、3つぐらい。
ここで、臨時要素を取得します。
分かりやすく言うと、火事場のバカ力みたいに技能に目覚めるわけです(w。


黒木
・『人脈』を取得、生徒会から備品を融通してもらいたいように、
 当日スタッフを1人紹介します。
・『根回し』が得意なので、すでに場所のリサーチ済み。
・『突貫工事』でパーフェクトな企画書を提出しました。


GM「じゃあ要素8つで達成値16、クリア!!」


無理に技能に目覚めなくてもサイコロをふって達成値を上げれますが、
ファンブルの確率がものすごく高く設定されているので、
私などにはずいぶんおすすめ出来ない仕様になっています。
なお、臨時で得れる能力は最大3つ、
そのターンが終わるときに1つを残してなくしてしまいます。


同じようなノリで、宝蔵院と鈴木も行動開始。
「パパに言って財閥の力を使って、ルールブックは全員分用意!!
 ついでに生徒会室のコピーも独占しちゃいます!!
 無断で使うとパパにいいつけちゃいますよ!」
「中学に遊びに行って、後輩に宣伝!!
 TRPGって以下にすばらしいか演説!!」


財閥の力、自分のルックスやカリスマ性を活かして動き回ります。
ちなみに、『人脈で差し出した友人スタッフ』『コピー機独占』はのちに大惨事を引き起こします。


<水曜日>


今日も今日とて、コンベンションに向かって全力疾走だ!!


宝蔵院「財閥のコネを使って、大物ゲスト呼びましょう! 具体的には――」
黒木「これ日記に書くから実名はやめてー!?(一同爆笑)」
GM「判定は成功。じゃあ、ゲスト確保できましたよ」
黒木「システムって何がいいかな?」
鈴木「Aの魔方陣は分かりやすいんのでは?今、こんなに楽しいですよ?」
  (黒木、鈴木の中の人はAまほ初心者)
鈴木「コンベンションはAの魔方陣で○○をTRPGする!に決定!
   GMはOBさんや知り合いに頼みましょう」
宝蔵院「ゲストと当日GM決まったから、和泉くん打ち合わせよろしく」
黒木「私の名前は黒木ですが……?」
宝蔵院「なぜだかそんな気がしたのよ!!(笑)」
黒木「じゃあ、PCと礼儀作法でメールやり取りして、あとは新たにスケジュール調整の能力を取得して使います」


<木曜日>


ざくざくノリだけで進行しているコンベンション実行委員会ですが、
さすがにトラブルが発生します。
いろいろ飛ばしてきたからな!!(w


「顧問の先生が生徒と財閥と職員室に板ばさみになってノイローゼに!?」
「くっくっく、代わりなんていくらでもいるんですのよ」
「あんた腹黒いな!?」
「じゃあ僕が真心こめて誠意ある説得とケアをしてきます」


なぜか先生に愛の告白をすることになった鈴木。
お、恐るべきカリスマよな……


印刷機を独占していたことに対して生徒会にクレーム殺到!?」
「くっくっく、代わりなんていくらでもいるんですのよ」
「いないから、生徒の代わりはさすがにいないから!?」
「仕方がないので、病弱ツンデレを活かして鎮圧してきましょう」
「いま、先輩、鎮圧っていいましたよ?」


病弱ツンデレ少女に骨抜きにされるクレーマー。
「ふふふ、これで高校制覇も一段階進みましたわ」


「ゲストのスケジュールがタイトなようです!」
「く、打ち合わせは私の担当か!?
 当日のコンテンツとスケジュールを再設定するぞ!
 チラシの印刷は明日に回す!!」


というか、約1名。
今回のシナリオの目的忘れかけてね?


<金曜日>


クレームやトラブルを処理し、憔悴しきった約1名。
あとの2人がどことなくツヤツヤしているのが非常に腹立たしい(笑)。


「あ、さすがに生徒会にTRPG用の備品はないわね」
「なさそうですね」
「財閥の力で、全員にサイコロをお土産に持って帰ってもらえるぐらいの準備を!」
「この分では当日はもっと問題が起こりそうですね、
 では陸上部の練習に参加して筋トレをしてきます」
「どんな解決をするつもりだ、鈴木!?」
「和泉くん、チラシの印刷とネットでの宣伝をやってね」
「だから和泉じゃねぇーーーーー!?」


かくして、怒涛の準備期間は見事に難易度100を達成したのでした。


(もうちょっと続く)